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歯科・口腔外科 Dental and oral surgery

歯科・口腔外科について

歯科

当院では歯科口腔外科を専門とする獣医師が歯科口腔外科専門診療を行っておりデンタルケア(歯石除去)から歯周病の治療、また歯内治療や口腔内腫瘍など、口の中のあらゆるトラブルに幅広く対応が可能です。犬や猫は人間よりも歯周病になりやすく、3歳を超えた動物たちの約8割が歯周病だとも言われております。歯周病が原因となって内臓疾患を引き起こしてしまう場合もあることから、口腔内の健康を維持することは動物たちの体調管理の上でも非常に大切だと考えられています。

※一般的な歯科疾患についてはすべての獣医師で診察は可能ですが、診察時に担当獣医師が歯科・口腔外科の専門診療を必要と判断した場合や、飼い主様が専門獣医師の診察をはじめからご希望される場合には、江口獣医師(要予約)・鈴木獣医師の出勤日にご来院をお願いいたします。またセカンドオピニオンや他院からの紹介症例にも、専門獣医師が対応させていただきますので、予めその旨をお知らせください。

※現在、歯科専門診療および歯科手術の予約が大変取りにくくなっております。ご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願い致します。

主な歯科・口腔外科の疾患

乳歯残存に伴う不正咬合

 

犬、猫の場合は一般的に生後4ヶ月〜6ヶ月齢で乳歯が永久歯へと生え変わります。しかし、乳歯が上手く抜けずに遺残したり(乳歯遺残)や永久歯が正しく萌出しない場合(位置異常や埋伏歯)には不正咬合が生じ、これが歯周病のリスクが高めてしまいます。当院では乳歯をただ抜くだけではなく、適宜歯科レントゲン撮影を行いながら、欠歯や埋伏歯のチェック、永久歯での噛み合わせを考慮した外科矯正などの歯科処置も行っています。これらの処置は生後6ヶ月頃に行うことが望ましいため、避妊や去勢手術を同時に行うことも多いです。

歯周病(歯石・歯肉炎・歯周炎)

 

食べかすや唾液が元となる歯垢が原因となって歯肉に炎症が起こることを「歯肉炎」といいます。この炎症が歯根膜や歯槽骨にまで波及すると「歯周炎」と呼び、これら歯周組織に炎症が起こる病態の総称を「歯周病」と呼びます。歯肉炎は治療により元の健康な状態に戻る変化ですが、歯周炎に進行すると残念ながら元の状態には戻らないため、抜歯など適切な処置によりこれ以上の進行を防ぐことが治療のメインとなります。当院の歯周病治療では、歯肉炎や歯周炎の評価をすべての歯において行い、適宜必要な処置を行っています。歯石を超音波スケーリングにより除去する除石のみを行うことも可能です。

歯の破折

 

歯が欠けたり折れたりしてしまった状態のことを歯の破折といいます。硬いものを噛んだり歯を強くぶつけたりする等、様々なことが原因で起こり得ます。歯の破折によって神経が露出(露髄)してしまうと、そこから感染が起こり根尖に炎症が生じることで強い痛みの原因となる場合があります(歯髄炎)。採食時間が長くなったり、食べにくそうにしていることで歯の痛みに気がついたり、歯の変色から歯髄炎が指摘されることもあります。このような場合には痛みを除去するために抜歯をしたり、または歯を残す場合には神経の治療(歯内治療)を行います。

顎の骨折

 

交通事故などの強い衝撃を受けたり、重度の歯周病で顎の骨吸収が重度の場合に顎の骨折が起こることがあります。一般的に非常に困難とされている治療になりますが、当院では口腔外科専門医が整復後の噛み合わせまでを考慮した治療を実施しています。

口腔内腫瘍

 

口腔内に発生する腫瘍は悪性のものも多いとされています。悪性腫瘍は放置するとどんどん大きくなり出血や疼痛を伴ったり、中には他の臓器へ転移するものもあるため、早期に診断と治療を行うことが必要です。当院では口腔内腫瘍の診断や治療にも対応しています。

症例のご紹介について

歯科・口腔外科の専門診療へ症例をご紹介いただく場合には、まず当院へお電話にてご連絡をお願いいたします。その後、下記の紹介状フォームをご利用いただき、必要項目のご入力をお願いいたします。内容を確認させていただき、折り返しご連絡させて頂きます(折り返しのご連絡をもって予約を確定いたします)。

セカンドオピニオン

当院では「他の動物病院にかかっているけど、他の獣医師の意見も聞きたい」という患者さま向けにセカンドオピニオン外来の診療もお受けしております。その際はこれまでの経過がわかるもの(検査結果や処方されたお薬など)をご持参いただくと、当院にて不必要な検査を省略できることがあります。また、かかりつけ医の先生からご紹介をいただければ、その先生と連携して治療にあたることも可能です。セカンドオピニオンをご希望の方はお電話にてお問い合わせいただくか、来院時にその旨を受付にてお伝えください。